怪我をしてから、SNSを通じて同じような怪我をされた方の話を目にしたり、相談を受けたりすることが何度かありました。症状も人それぞれで、はっきりとした答えがない中で、不安を抱えて生活している方が多いようです。中でも抜釘後どうなるのか、気になる方が多いようです。
「抜釘」・・・「ばってい」と読みます。意味は、釘を抜く。似た言葉に、抜糸・抜鈎があります。
怪我の治療とはいえ、
異物が体の中にあって異様な存在感を示して、かつ、当たり前だった動きが強制的に制限される。
これだけで、ストレス半端ないです。
自分はほとんど感じなかったですが、人によっては、入れた金属による痛みを感じるらしいです。
実際に自分の体に入っていたボルト類
こんなのを骨にねじ込むわけなので、術後の痛みは当然ですね。
ちなみに、素材はチタン。1本10万くらいするらしいです。
抜釘の判断基準
抜釘するかは、症状(怪我の状態)と年齢から判断するらしいです。
よく動く人や若い人の場合、金属疲労による破損のリスクが高くなるからだそうです。
ちなみに、40歳手前までが若い人に入るらしいです。
ただし、抜釘も当然ノーリスクではなく、支えがなくなることで、骨折部分の沈みこみや再骨折のリスクも。そのため、抜釘後一ヶ月は安静が必要になります。ちなみに120日前後経つまでは、ボルトが埋まっていた穴が空いたままなので、骨折リスクがあります。
残すにしても、取り除くにしても、どちらも少なからずリスクが伴う。
100%正解ってないですよね。あるのはリスクの大小の違いだけ。
自分が抜釘を決めたのは
自分の場合は、治療を検討する段階からダンス復帰できるようお願いしていました。
結果的に、1回で済ますはずだった手術の内容を変更。手術による侵襲は大きくなりましたが、2回に分けてより確実性が高い方法になりました。固定を確実にするために、動きの制限はより厳しくなりましたが、以前の生活に戻れるように、我慢。抜釘することを前提とした治療計画です。
2年経過した現在。
子どもを抱っこしたり、走ったりジャンプしたり、タップしたり。ほぼ制限のない生活に戻れました。
おそらく後悔はしてないです (もちろんショックに沈みはしますが)
それくらい考えて、聞きたいことを医師に全部投げて、結果的に納得して出した結論なので。。。
選択肢があるうちは、精一杯悩んで、納得するまで考えるしかないと思います。
怪我の功名?
怪我をして、正解の見えない決断を迫られて(支えてくれた家族に感謝!!)、乗り越えた結果、決断力が確実に上がった気がします。そういう点でも、生まれ変わったと思っています。
どんな結果であれ、選んだ選択を後悔しない。そのためにできることをやる!
生まれ変わって身につけた一つだと感じています。
コメント