腰椎骨折で手術を決断。選んだ理由と入院生活のリアル

事故から3週間。
バタバタと時間が過ぎ、気づけば1回目の手術が無事に終わっていました。

同じように腰椎骨折で手術を受けるか悩んでいる人入院生活が不安な人に向けて、手術に至った経緯や術後のようす、そして今の気持ちを綴ってみます。

目次

なぜ手術を選んだのか?若年層には保存療法が合わない?

入院してすぐに、「どんな治療法があるのか?」「どれくらいの期間がかかるのか?」
とにかく手探りで情報を集め始めました。

調べてみると、腰椎骨折の治療は約8割が保存療法(=安静にして自然に骨がくっつくのを待つ)だそう。
「それなら、手術しないで済むならラッキー」と思ったのも正直なところ。
でも、ネットで見つかるのは高齢者向けの症例ばかり。若年層の情報はほとんど出てこず、違和感を感じました。

最終的には、担当医の言葉が背中を押してくれました。
「今後の生活を考えたら、保存療法という選択肢はない。若いからこそ、しっかり治すべきだよ」
この一言で、手術を受ける覚悟が決まりました。

医師が手術をすすめた3つの理由

  1. 骨の潰れ方が深刻だった
    折れていた第一腰椎が50%以上潰れ、さらに10度近く傾いていたため、このまま放置すれば変形や慢性的な痛みが残るリスクが高いと説明されました。
  2. 神経の圧迫による痺れのリスク
    現時点では痺れや麻痺はなかったものの、レントゲンでは神経が圧迫されている状態。
    「今は症状がなくても、時間が経ってから出てくるケースも多い」とのことでした。
  3. 年齢と今後の生活を見据えて
    若い今のうちにしっかり治しておかないと、将来にわたって腰の痛みや歪みが残る可能性があると言われ、手術に踏み切る決意が固まりました。

手術当日のようす:4時間の後方固定術

1回目の手術は「後方固定術」という方法で行われました。
全身麻酔のうえ、うつ伏せで背中を切開し、T11〜L3までの椎体をボルトとロッドで固定
潰れて変形していた骨を引き上げて、腰の安定性を回復させる手術です。

手術時間は約4時間。
麻酔が入った瞬間、ふわっと意識が遠のいて、次に気がついたときにはもうベッドの上でした。

(参考)脊椎手術.com

術後のリアル:想像以上の激痛と不自由さ

目が覚めてまず感じたのは、人生最大級の腰の筋肉痛でした。
手術の傷そのものよりも、ギリギリに締めつけられるような筋肉の痛みのほうが強烈。

呼吸すら浅くなるような感覚で、力の抜き方もわからない。
痛み止めを何度も追加してもらいながら、一睡もできずに朝を迎えました。
しかも、寝返りは禁止、足も自由に動かせないという状況。
看護師さんが1時間おきに来てくれるのが、唯一の救いでした。

術後1〜3日目:ギプスとリハビリの始まり

翌朝、ようやく横向きで寝ることがOKに。
でも痛みが強すぎて、ほんの少し体勢を変えるのにも時間がかかります。
午後には、腰にギプスを巻く時間。
本来は立って巻くそうですが、起立性低血圧で血圧が急激に下がり、立てず…。
うつ伏せの状態でなんとか巻いてもらいました。ると痛みでうまく体が動かせず、「寝返りって、こんなに大変だったっけ?」と実感。

術後4〜5日目:少しずつ体が動くように

ようやく体が動かせるようになってきたのは、術後4日目ごろ。
寝返りやベッドの端に座る動作も、徐々にできるように。

ただ、車椅子に移るときの中腰がとにかく痛い
筋力が落ちていて足もプルプル…。寝たきりの代償は大きいと痛感しました。

リハビリでは、軽いスクワットや踵上げ運動を繰り返します。
歩行はまだできませんが、少しずつ筋肉の感覚が戻ってくるのが嬉しかったです。

次は2回目の手術。痛みに備えて、前向きに

次の手術は、術後19日目に予定されています。
「前回の倍は痛いかもね」と、医師は笑って言っていましたが、実際は笑えません(笑)

でも、この痛みを乗り越えないと、ちゃんと回復できない。
そう思って、少しずつでも前に進んでいきたいです。

最後に:これから手術を受ける方へ

腰椎骨折で手術を受けると決めるのは、簡単なことではありません。
でも、「ちゃんと治す」という選択をして良かったと、今は思えています。

この記事が、迷っている誰かの参考になれば幸いです。
不安や悩みもあると思いますが、しっかり向き合えば、必ず一歩ずつ前に進めます。

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